きたすま!!マイホーム奮闘記

一級建築士 しも夫とコスメ好きOL しも妻の家づくりブログ

設計案大公開③〜外装材編〜

どーも、しも夫です。

 

今回は外装材について取り上げたいと思います。

建物に使う外装材は色んな種類がありますが、木造住宅で使われるのはどんな材料でしょうか?

 

だいたい、窯業系サイディング、金属系サイディング、木製サイディング、ガルバリウム鋼板、モルタル、タイル…てな具合でしょうか

 

 

しも家は主に木製サイディングとガルバリウム鋼板を主に採用しました。

理由は色々ありますが、一番は「木を使った温もりのある外観にしたい」と考えたからです。

 

木はぬくもりがあり、非常に魅力的な外装材ですが、他の建材にはない大きな問題点があるので、採用するには注意が必要なんです。

 

 

それは

ちゃんとメンテナンスしないと腐る」ということです。

 

通常の木製サイディングの場合、ノンロットやキシラデコールなどの保護塗装を表面に塗りますが、紫外線などにより劣化するため、大体3年に1回は塗り直しをしなければ、木自体が劣化していきます。

 

そのため、綺麗な外観を守るためには、手間もお金もかかります。特に、2階に木を使ってしまうと、足場も組まなければならないので、非常に大変です。

 

建築後、面倒になって、残念な木の外観の家を良く見かけてしまいます。(これを経年変化ととらえるか人次第ですが。。。)

 

もちろん腐りにくい木というのもあり、檜やレッドシダーや薬剤注入木材などは保護塗装なしでも劣化はしにくいですが…いかんせん可愛くないお値段…


 

 

そこで、しも夫は「値段が安くて、腐らない木の外装材」っていう都合のいい材料をよなよな探してました。

 

最近はプリント技術が上がり、木目調窯業系サイディングや木目調タイルもあるんですが、どうしても本物の木材にしたい!

諦めの悪いしも夫はそれでも探し続けました。

 

そうしたら見つけました!

それは「焼杉」というのもので、武家屋敷の腰壁に見られる伝統的な外装材です。

なんてことない、杉の木の表面を焦がして、この焦がした炭化層が木の表面を守るらしいんです。

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こんな簡単なことで理想の外装が実現できるなんて、見つけた瞬間、「先人の知恵ってすげぇ!」って思いましたよ。

 

ただ、作り方の映像を見たら…

 


焼杉板の三角焼きを見てみた(薩摩焼杉)

 

ムリーーーーー!

 

やっぱりそんな都合のいい材料を簡単に調達できるわきゃないよなって…諦めモードでチャネルオリジナルのHPを見てたら…

 

なんと、製品化されてるじゃないすか!!

 

その名もJ.ナチュレウォール

(前見た時はなかったのに…)

 

これは運命だと思い、即サンプルを取り寄せました。

 

木目もはっきりしつつ、色味も焦げ茶で渋い!これでメンテがかからないなら最高っ☆

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しかし、所詮は木材。ノーメンテナンスとはたぶんいかないんだろうなぁと思い、木材の使う南・東面は軒を1m程度出して直射日光や雨が当たりにくいようにしました。

 

あまり北海道では焼杉の住宅は目にしないので、本当にメンテナンスがかからないかどうかは今後レポートしていきますっ! 

 

お楽しみに☆

 

ではでは

 

※木材の外装材は防火上使えない場合がありますので、採用を検討する場合は、設計者に確認してくださいね。

 

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